しが健康豆知識TRIVIA

健康に関する情報や、様々な健康に関する豆知識を分かりやすくご紹介いたします。

vol18

健康な未来のために。がん検診を知ろう!

2021/12/10


公益財団法人滋賀県健康づくり財団
健診センター長 水田 和彦さん(写真左)、
保健師 清水 めぐみさん(写真右)

生涯で2人に1人はがんになると言われています。

言い換えれば、がんは誰でも罹患する可能性のある身近な病気です。

がん全体でみると診断されてから10年後に生きておられる方は約60%おられます。また症状のない時にがん検診を受けて早期に発見できると治る可能性が高くなります。

人生100年時代を生きる私たちが、より健やかで充実した日々を送るためには、「がん検診」を受けることが大切です。

ですが、「がん検診」のことって、知ってるようで知らなかったりしませんか?

そこで、公益財団法人滋賀県健康づくり財団の水田さんと清水さんに、がん検診の種類、受ける前に理解しておくこと、乳がんのセルフチェックの仕方などを伺ってきました。


 

がん検診は何のため?

がん検診を受けるのは、がんを少しでも早く見つけ、その結果、命取りとならずに済ませるためです。

がん検診には、行政主体でその地域全体を対象としてがん死亡数を減らすために実施する「対策型」と、個人の死亡リスクを減らすために実施する「任意型」があります。

前者は公的資金が投入され、有効性が認められている5つのがんが対象です。(下記の表を参照)

後者は、人間ドックや会社健診の際に行われ個人レベルで判断して受けるもので、5つのがん以外にも実施されています。

がん検診のメリットとデメリット

症状のない時にがん検診を受けることで万が一がんを早期に発見できれば、治る可能性は高く、治療による体への負担も軽くて済みます

また、異常がなけれ ば日常を安心して穏やかに過ごせます。これがメリットです。

ただし、検査は必ずしも100%確かではありませんので、何らかの症状がある場合は検診ではなく必ず医療機関を受診してください。

ではデメリットはなんでしょうか?

検診を受けることによるストレスや手間、コスト。100%がんが診断されるわけではないこと(偽陰性)。結果で「要精密検査」とされ大きな不安を抱くことに なったが、検査の結果「がんではありません」という事例があること(偽陽性)。検査によって身体に負担がかかってしまう可能性もゼロではありません。

いずれにしても受ける前に検査の内容、利益・不利益をよく理解した上で受けてください。

がんの中で子宮頸がんは20代30代と若いころからみられるため20歳からが対象となっています。また、子宮頸がんはワクチンを有効的に活用すれば8割くらい予防できる可能性があります。

有害事象・副反応の問題でここ数年間積極的勧奨が中断していましたが、診療体制を整備した上で2022年度から再開されるようです。

水田センター長

自分でできる乳がんのセルフチェック

乳がんは体の中で進行する臓器のがんと違って、自分でも発見できるがんです。自分の乳房の状態を日頃から知っておくことで、変化に気づくことができます。

セルフチェックでは

  • 乳房にしこりや、エクボのようなひきつれがないか
  • 乳頭から血液などの異常な分泌物が出ていないか
  • 乳頭がただれていないか

などを見ます。

乳房の外側上方が乳がんのできやすい部位になっていますが、乳房全体にがんの可能性はあるので、全体をしっかりチェックしましょう。

大切なのは日頃から自分の乳房を見て、触って、感じることです。
がんを見つけるというよりも、自分の乳房の状態を知ることを習慣にしていただければと思います。

そして、変化に気づいたらすぐ医療機関を受診することが大切です。

がん検診はどこで受けるのか

職場

対象:企業等にお勤めの方

職場でがん検診を受診できる方は職場でがん検診を受けてください。

お住いの市町

対象:国民健康保険加入者・健康保険被扶養者の方等

職場の検診で受ける機会のない方は、お住まいの市町のがん検診を受けてください。

検診機関・病院での人間ドック

対象:どなたでも

ご自分で検診機関を選びたい方は人間ドック等でがん検診を受診してください。

がん検診について問い合せ先

健康保険組合・共済組合・全国健康保険協会(協会けんぽ)など

企業にお勤めの従業員・公務員・学校教職員などの方は、お手持ちの健康保険証をご確認の上、お勤め先あるいは各保険者へお問い合わせください。

滋賀県内 市町がん検診担当課

職場でがん検診を受ける機会のない方は、市町のがん検診担当課にお問合せください。

〈各市町のがん検診担当課〉

市町名 がん検診担当課 電話番号 市町名 がん検診担当課 電話番号
大津市 健康推進課 077-528-2748 竜王町 健康推進課 0748-58-1006
草津市 健康増進課 077-561-2323 彦根市 健康推進課 0749-24-0816
守山市 すこやか生活課 077-581-0201 愛荘町 健康推進課 0749-42-4887
栗東市 健康増進課 077-554-6100 豊郷町 医療保険課 0749-35-8117
野洲市 健康推進課 077-588-1788 甲良町 保健福祉課 0749-38-3314
甲賀市 すこやか支援課 0748-69-2168 多賀町 福祉保健課 0749-48-8115
湖南市 健康政策課 0748-72-4008 長浜市 健康推進課 0749-65-7759
近江八幡市 健康推進課 0748-33-4252 米原市 健康づくり課 0749-53-5125
東近江市 東近江保健センター 0748-23-5050 高島市 健康推進課 0740-25-8078
日野町 福祉保健課 0748-52-6574

※問合せ先は2021年12月時点のものとなります。

詳しくは、当財団ホームページからもご確認いただけます。

公益財団法人滋賀県健康づくり財団

住所 〒520-0834 滋賀県大津市御殿浜6-28
TEL 077-536-5210
FAX 077-536-5211
URL http://www.kenkou-shiga.or.jp/
1596
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