vol.48
エリア | 大津エリア |
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住所 | 〒520-0047 滋賀県大津市浜大津四丁目1番1号 大津市民活動センター NPO法人比良比叡自然学校内 |
URL | https://hirahiei.com/ |
健康に関する情報や、様々な健康に関する豆知識を分かりやすくご紹介いたします。
vol17
2021/12/01
比良比叡トレイル協議会
ガイド 中西 光昭さん(滋賀県山岳連盟)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、”密”の回避や自粛生活にストレスを感じ、運動不足・ストレスの解消や開放的な気分を味わおうと近場の山に登る人が増えました。
ところが、準備不足、日頃の運動不足などが原因で、事故や遭難にあったりする人が増えているのも事実です。
滋賀県といえば琵琶湖を思い浮かべる人も多いと思いますが、実は琵琶湖を取り囲むようにし、歴史や地域の文化に触れることができる魅力的な山々が多いのも滋賀県の特徴の一つであります。
今回、全国に20数団体あるロングトレイル協会のひとつで、比叡山・比良山一帯の保全活動に携わっておられる比良比叡トレイル協議会・滋賀県山岳連盟の中西さんにガイドをしていただきながら、山の魅力、そして安全に楽しい山の登り方について教えていただきました。
もしかすると、幼い頃に学校行事などでした登山で「しんどかった…」「重たい荷物を持って辛かった…」といったイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
それでも、今登山を楽しむ人が増えているのは、山頂からの景色はもちろんのことですが、登山道で見る山野草、巨木や巨岩、山頂で食べるごはん、そして下山後に入る温泉など十人十色の楽しみ方ができるからではないでしょうか。
今回、中西さんに登山の楽しさや魅力についておうかがいしたところ、「山を登ったり下りたりしている最中は、”しんどいなぁ。””どう歩けば安全かな?”ということを考えています。でも、山頂についたとき、安全に下山できたときに、達成感や楽しさを感じることができ、今度はどの山に登ろうかなと思えるところかな。」とのことでした。
では、登山を楽しむために一番大切なことはなんでしょうか?
とにかく安全に登ることです。そのために、事前にしっかりと準備をしておくことで、登山を楽しむことができます。滋賀県には、これから登山にチャンレジしようとする人でも登りやすい山がたくさんあります。
ですが、山にはさまざまなリスクがあるため、事前に情報収集をし、リスクについて理解するようにしましょう。
安全な山歩きとして以下のポイントを紹介いたします。
※比良比叡トレイル協議会さんでも安全な山歩きについてホームページでも紹介されています。
登山をする場合、地図を読む技術は必要ですが、最近では、登山用GPSアプリ「YAMAP」「ジオグラフィカ」等があり、事前にダウンロードしておくことで、初心者の方でも安心して山登りに備えることができます。
また、登山届もインターネットからでも提出できるようになっており、比良比叡トレイル協議会さんではルートに設置されている看板に登山届が提出出来るサイトのQRコードを付けてくださっているので、万が一提出し忘れた場合も、この看板を見つけて提出することも可能です。
今回は、打見山~蓬莱山~小女郎ヶ池~権現山を登るルートをガイドしていただきました。
打見山まではびわ湖バレイロープウエイに乗れば、ふもとから山頂まで一気に登ることができるので、体力に自身のない方でもチャレンジしやすいコースかもしれません。
ロープウェイを降り、打見山、蓬莱山へと登っていくと眼下には琵琶湖が広がっています。普段地図で見ている琵琶湖の形ををとらえることができ、きらきらと輝く湖面を眺めていると、登り道の辛さを忘れてしまいます。
蓬莱山から続く平坦な道を歩いて小女郎ヶ池に向かいます。
池の周辺は静かでほっと一息つくことができます。池の名前の由来が書かれた看板があり、「こんな由来があるんですね。」と話しながら、その時代や背景に思いを馳せるのも楽しみの一つです。
その後、権現山に向かうための道中で、植生している山野草を見つけては「この名前は○○で…」とその名前や特徴を教えてくださいました。
教えていただけるのはガイドをしていただいたからこそですが、そういったことを知ると、ふと目にする植物でもつい関心をもって眺めてしまいます。
比良比叡トレイル協議会・滋賀県山岳連盟さんでは、山の魅力を伝える活動だけでなく、山の整備活動も行っておられます。
登山をしている人だと、登山道に道標を道迷い防止のためのテープに助けられたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、台風などの自然災害による倒木で登山道が塞がれてしまっていることもあります。
ルート上に道迷い防止のためのテープ、山頂にはルートガイドの道標を設置し、より多くの人が安全に楽しく登山できるよう日々整備活動をしてくださっています。また、ガイドをしてくださっている道中で、変色し見づらくなっていたテープを貼りなおす作業もされていました。
現在、滋賀県が発信している「やまの健康」にも賛同し、山に行き、その良さや魅力を感じ、楽しむことで、琵琶湖や滋賀県の環境保全、そこに関わる次世代の育成として、トレイルガイドの育成もスタートされています。
エリア | 大津エリア |
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