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vol29

滋賀県産大豆100%のヘルシーでおいしい「ムーン豆乳アイス」

2023/01/11

ムーンフードジャパン
東野 雄史さん

有機栽培で育てられた滋賀県産大豆だけを使った、濃厚な豆乳アイスをご存知ですか?
今回はムーンフードジャパンの東野雄史さんにおうかがいしたお話をご紹介します。

牛乳や卵、白砂糖はもちろん、化学添加物も使用していないので、健康志向の人も安心して食べられるアイスクリームです。しかも、食べるとアイスクリーム特有の滑らかさや甘みはしっかり感じられるのに、口どけは軽く、後味はすっきり。

そんな美味しくてヘルシーなアイスクリームを生み出したのは、長浜市余呉町に拠点を持つ「ムーンフードジャパン」の東野雄史さん。「嗜好品だからこそ、美味しく、安全に」と、ポーランド人の奥様と試行錯誤しながら、唯一無二の「ムーン豆乳アイス」を作りあげてきました。 “しぜん、こころ、からだに優しいアイスクリーム”をご紹介します。

 

原点は妻の故郷、ポーランド

ポーランドのヴィーガンレストランにて

 

「ムーン豆乳アイス」の原点はポーランドです。

ポーランドは私の妻・マーシーの故郷で、そこでふたりでヴィーガンレストランを営んでいました。当時、ヨーロッパはヴィーガンブームの真っ只中。アイスクリームが大好きなポーランド人に、卵や乳製品を使わないヴィーガン仕様の豆乳アイスは大人気でした。

その後、自然豊かなところで穏やかに暮らしたいと、私の実家である長浜市余呉町へと移住してきました。

地元に戻ってきた私に「ここでもっと美味しい豆乳アイスを作ろう」と決意させてくれたのが、長浜市湖北町で農薬も化学肥料も使用しない自然循環農法を実践している「シバタ グラウンド ミュージック」さんの大豆でした。豆腐などによく使われるフクユタカという品種の大豆で、とても甘くて、感動するおいしさだったんです。

ポーランドではどちらかといえば大豆の香りや味を抑えたさっぱりとした豆乳アイスが好まれるのですが、日本では大豆の味や香りがしっかり感じられる豆乳アイスが受け入れられます。自分たちの作りたい豆乳アイスはこれだと気づき、シバタさんの大豆を使った豆乳アイスを開発しようと思ったんです。

 

 

独自に開発した製造方法で新しい豆乳アイスが誕生!

市場で販売されている豆乳アイスは、大きく分けて2種類あります。ひとつは、豆乳の香りはなく、添加物を使用して滑らかな口どけを実現したもの。もう一つは、豆乳にこだわって無添加で製造しているけれど、シャーベットのような舌触りのもの。

自分たちが作りたいのは、添加物を使用しなくても滑らかで、大豆の味もしっかり感じられる豆乳アイス。でも、それはどこにも売られていませんでした。

豆乳はある程度濃くなければシャーベットのようになってしまいます。市販の豆乳の濃度では、アイスクリームの滑らかさは実現できないので、まずはシバタさんの大豆を自分たちで絞り、豆乳を作ることから始めました。

豆乳を絞るのは江戸時代から行われてきた作業。自分たちでもできるだろうと簡単に考えていたのですが、これが一筋縄でいかず・・・。最初は漬物石を重しに置いて絞ろうとしたのですが、それではほとんど絞れませんでした。より強い力が必要かと1トンの重しを置いたら、大豆を入れていた袋が破裂し、部屋中がおからだらけなったことも。

そんな失敗を繰り返しながら、なんとか自作の大豆絞り機を試行錯誤しながら製作しました。その機械を使い、自分たちが求める濃度の濃厚な豆乳を絞ることができるようになりました。ヨーグルトのようなとろみをもった超濃厚な豆乳を使うことで、添加物を使用しなくても滑らかな口どけのアイスクリームができます。

さらに大豆本来の旨みや甘みを引き出すため、生絞り製法にもたどり着きました。大豆を生のまま絞ってから、じっくりと火を通しています。通常15分で終わる加熱を、1時間程度かけて熱を加えることで大豆の甘みが際立ちます。

 

 

食事制限がある人も、ダイエット中の人にも

近年、食物アレルギーを持つ子どもの数は年々増加しています。そのなかでも特に多いのが乳・卵アレルギー。豆乳アイスは、一般的なアイスクリームの主原料である牛乳や生クリーム、卵は使っていません。だから乳・卵アレルギーの方にも安心して食べていただくことができます。

食品アレルギーなどによって食事制限が必要な人が家族にいると、その家族も気を遣ってアイスクリームが食べられないなんて話も聞きます。そんな家族が豆乳アイスをみんなで一緒に食べて、「美味しい」と笑顔になってくれるのを見たときは本当に嬉しかったです。

また豆乳は、タンパク質が豊富で低カロリー、しかも脂質も低い健康飲料。豆乳アイスなら、ダイエット中の人や健康志向の人にも好んで食べていただくことができます。

 

 

嗜好品だからこそ、おいしく

「ムーン豆乳アイス」という名前には、すくったアイスクリームが満月のように見えること、「食べたら月にまで連れていかれるような美味しいアイスを作りたい」という私たちの想いを込めています。

大豆の味が苦手な人や、いろいろな味も楽しみたいという人に向けて、フレーバーを加え、「チョコレート」や「抹茶」、「ストロベリー」、「アップルパイ」など、味のバリエーションもいろいろ模索しています。

最近生み出したのが、シバタさんの甘酒をフレーバーにした「糀甘酒味」。アイスクリームは糖分が多いほど、やわらかく仕上がります。でも、砂糖は一切使わず、シバタさんの完熟糀をじっくり高濃度の甘酒に加工し、豆乳と合わせて仕上げることで、これまで不可能と言われてきた、砂糖完全不使用のアイスクリームが出来上がりました。

私たちの根本にあるのは、「嗜好品だからこそ、おいしくないといけない」という想い。健康的な食事、とくにヴィーガンは味気ないとか、美味しくないイメージが先行しがちです。でも、アイスクリームのような嗜好品は我慢したり、無理に食べるものでもないので、おいしくないと食べてもらえません。

食べて喜んでくれる人の笑顔に支えられて、これからも美味しい豆乳アイスを求める試行錯誤を続けていきたいと思っています。

商品はオンラインショップの他、県内の道の駅や長浜市内のお店などでも取り扱っていただいています。見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

 

 

ムーンフードジャパン

エリア 湖北エリア
住所 滋賀県長浜市余呉町今市344-1
TEL 080-7711-5688
URL https://moonfoodjapan.com/
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