vol.48
エリア | 県内全域 |
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vol33
2023/08/28
およそ20年前、地域活性の起爆剤として始まった「長浜あざいあっぱれ祭り」。よさこいを取り入れたこのお祭りの魅力は、満面の笑顔で踊る踊り子たちと、一緒になって楽しむ観客の笑顔の連鎖です。約2万人が集い、湖北の夏の一大イベントとして多くの人に親しまれています。
今回インタビューした吉田智栄さん、藤本朋子さん、國友圭子さんの3人は、このお祭りの初期に同じチームの踊り子として出会い、その後も立場を変えつつ、よさこいに関わり続けてきました。よさこいがライフワークになったことで、地域も自分も元気になれたと話します。20年の歳月を重ねても、いまだ3人を虜にするよさこいの魅力とは?
吉田さん:「長浜あざいあっぱれ祭り」は行政主体でなく、地元の人が作った手作りのお祭りなんです。もともと旧浅井町では、夏に盆踊りが行われていたんですが、マンネリ化して参加する人も減っていたので、よさこいを取り入れて町おこしを狙ったんです。
最初はよさこいを知らない人ばかりだったので、ただ仮装して踊っただけなんですけど、それでも、子どもからお年寄りまで、鳴子(※)をもって踊る楽しさを感じていた気がします。
※鳴子(なるこ)とは:しゃもじのような形の板に小さなバチがついていて、振ると「カチカチ」と軽快な音がなります。そのルーツは「雀おどし」と呼ばれる田んぼの鳥よけです。
藤本さん:私はダンス講師をしていたので、よさこい祭りがあるから町おこしのためによさこいを勉強してほしいと旧近江町から依頼があり石川のよさこいチームの見学に連れて行かれたんですけど、その演舞がとてもカッコよくて、ぜひやってみたい!と。それで、あっぱれ祭りに出場するため、女性のよさこいチーム「近江紅天女」を立ち上げたんです。吉田さんはその初期メンバーです。
國友さん:私は二人のいた「近江紅天女」の演舞を見て感動したのがきっかけです。メンバー全員が満面の笑顔で、生き生きと踊っておられて、すごくキラキラしていたので、からだがうずうずしたのを覚えています。娘が通っていた保育園で演舞されたときがあって園のお友達経由で入会しました。
もともと湖西育ちだったので、知り合いもほとんどいなかったのですが、仲間ができて、我が子も巻き込みながらよさこいを楽しみました。
「近江紅天女」は約10年で活動を終えましたが、その後も吉田さんは祭りの実行委員会スタッフとして、人づくり、人つなぎをされ、祭の継続に貢献されています。
藤本さんは新しいチーム「花びより~あかさたな~」を立ち上げて代表をされています。
私自身県内チームの他に、他県のチームや滋賀県オリジナルチームに入って全国大会を目指したりして、達成感や人との交流を楽しんでいます。
國友さん:チームとしてみんなで考え、工夫して一つのものを作り上げる一体感、何度も繰り返される練習、当日に踊り切った爽快感は格別です。また色んなチームが参加していますが、当日会場で一緒に踊ればもう仲間なんです。
藤本さん:“○○ちゃんのお母さん”と呼ばれるのじゃなく、自分の名前を呼んでもらえるのが嬉しいという声を聞きますね。家庭とも、職場とも違う自分の居場所ができるんです。
また、ひとくちでよさこいと言ってもチームにはそれぞれ特徴があります。親子で参加できるチームやおばあちゃん達のチームもあったりするので、自分の状況にあったチームや環境を探せば、無理なく続けられます。身体的にきつくなったとしても、鳴子を鳴らして足踏みしてるだけでもいいですし、やり方を変えていけば長く続けられます。
吉田さん:コロナ禍の間は、体育館も借りられなくて練習もできないし、あっぱれ祭りも自粛していたので、モチベーションが続かなくてやめてしまう人もいたようです。ただ、去年3年ぶりに祭りを開催したら、「やっぱりよさこいは元気がでる」「もう一度やりたい」という声を多く聞きました。よさこいを続けるための目標のひとつとして、あっぱれ祭りが果たす役割は大きいと実感してます。
それから、よさこいを盛り上げるアイテムとして、衣装やオリジナル曲も欠かせないのですが、地元チームは県内企業や県内で活躍する歌手の方に頼むことが多いんです。よさこいで地域が活性化するのも魅力かなと思います。
藤本さん:私は来年、よさこいの本場・高知のよさこい祭りに、出場するのが目標です。滋賀の社会人チームが出場するのは初めてなんですよ。実はコロナ前に計画を立てていたのですが、祭り自体が中止になって白紙に戻ってしまって。そのリベンジをするために、今から準備を進めています。
吉田さん:あっぱれ祭りは今年で22回目ですが、まずは25回目まで私も全力で関わっていきたいです。もちろんその後も祭りは続いてほしいので、後継者育成にも力をいれないと、と思っています。「よさこいスクール」に参加してくれる地元の浅井中学校の子どもたちが、祭りに踊り子やスタッフとして関わってくれるようになってきていて嬉しいです。
國友さん:よさこいは、踊っている人も、見ている人も元気になれます。レギュラー選手だけじゃなく、参加している一人一人が輝いているんです。健康という観点からも今後も続けていきたいですし、この先もよさこい・あっぱれ祭りが地元で愛され続けることを願っています。
「第22回あざいあっぱれ祭り」は2023年9月2日(土)に開催されます。今年も地元を中心に県外チームとあわせて約20チームが集い、エネルギッシュに祭りを盛り上げます!会場では、縁日や餅まきなども行われ、最後は花火が湖北の夏を締めくくります。ぜひ、元気をもらいに出かけてみてください。
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