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vol48

高校生ならではの自由な発想で、滋賀県産食材をアピール!

2024/10/21

草津市にある綾羽高等学校には「調理師」の国家資格を取得できる食物調理科があります。この科に通う学生たちは、授業やクラブ活動で、日々料理の腕を磨き、新しいメニュー開発にも意欲的に取り組んでいるそう。

8月に開催された「ご当地!絶品うまいもん甲子園」に滋賀代表として出場した、野村巧さん(3年)と武村沙枝さん(3年)もコンテストのために、滋賀の特産物を詰め込んだ「イナズマパン」を生み出しました。メニュー開発や、こだわりポイント、滋賀県産食材の魅力などをふたりに聞いてみました。

 

 

_「イナズマパン」ってどんなパン?メニュー開発のこだわりを教えてください!

野村さん(左):「ご当地!絶品うまいもん甲子園」は高校生が挑戦できる料理コンテストです。最初に書類審査があって、全国7エリアで5~9チームが選抜大会に進みます。私たちは「イナズマ」というチーム名で近畿エリアの選抜大会に滋賀代表として出場しました。ネーミングは、車のナンバープレートの滋賀の「幺」の部分が、「稲妻」とも呼ばれることを知って、稲妻のような衝撃を与えられたらと思って名付けました。

武村さん(右):どのメニューで勝負を挑むのか、8品くらい考えた中で、ふたりともが美味しいって思えたパンケーキで挑戦することにしました。パンケーキと言っても、おやつのような甘いパンケーキではなく、今回は食材の味を際立たせるよう、甘さを控えめにしました。そして、パンケーキでサンドイッチのように食材を挟み、ワンハンドで食べられるものにしました。

野村さん:地元食材を使うことがコンテストの条件だったので、サンドする具は、近江牛の田楽味噌、下田なす、杉谷とうがらし、大中トマトにしました。そこにプラスして、僕たちの思い出の味でもあるだし巻きを挟んでます。だし巻きは、僕たちが授業で半年以上かけて習得する料理の基礎で、その間は家でも練習するし、毎日1本は食べていた思い出の味なんです。

武村さん:全体的にボリュームもあって、自分たちで100点満点の出来だと思える料理が完成しました。残念ながら、全国大会への進出はできませんでしたが、とてもいい経験になりました。

_これまでにもコンテストには出場しているのですか?

武村さん:はい。私は、2月に和歌山県であった「UME-1フェスタ 第7回グルメ甲子園」で優勝させていただきました。そのときは、梅を使った新メニューを考案するということで、ペースト状の梅をあわせた、ほんのりピンク色のクラムチャウダーを作りました。具材もふんだんに入れ、ボリュームも栄養面も満足いただける一品ができました。

野村さん:僕も、コンテストにはいくつも出場していて、いまは北海道で全国大会がある「全国高校生料理選手権」を11月に控えています。全国大会という大舞台なので、3年間の成果を出し切って、日本一を目指したいです。

_注目している滋賀食材を教えてください。

野村さん:僕は赤こんにゃくに注目しています。織田信長が広めたという滋賀にしかない食材で、こんにゃく特有の臭みも少なく、舌触りも滑らかなんです。他にも、丁字麩も気になってます。水で戻すともちもちとした食感ですが、水で戻さずにそのまま半分に切って、クリームチーズと柿を挟んだデザートを考案しました。

武村さん:私は、もともとトマトが苦手でした。でも、イナズマサンドに使用した大中トマトは普通のトマトより酸味も少なくて、すごく食べやすかったんです。家の近所のスーパーでも大中トマトが買えればいいなと思うのですが、置いてないので残念です。杉谷とうがらしもそうですが、とても美味しい野菜なので、もっと知られて広く流通してくれると嬉しいです。

_綾羽高校に入ったきっかけ、これからの目標を教えてください。

武村さん:私は小さい頃から食べることが好きで、母と一緒に料理を作ったりするうちに、料理を楽しいと思うようになりました。それで食の専門コースがある綾羽高校に入学し、色々な料理を学ぶなかで西洋料理に興味を持ちました。これからは私の料理で人を幸せにできれば嬉しいです。

野村さん:僕の家がパン屋をしてるので、そこにカフェが併設できたらいいなと思って、綾羽高校に入学を決めました。綾羽高校は昼間定時制で、授業の一環としてアルバイトが義務付けられているんです。実際の社会に出ることで、学んだことを実践することもできるし、学んでいるうちに和食が好きになりました。将来的には、和食とパンを融合させたオリジナル料理なども作ってみたいです。

綾羽高等学校 

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